2023年7月22日(土)に開催予定の黒崎先生の講演会ですが、
講演テーマが「chatGPT を哲学する」に変更となりました!
【講演内容】
AI(⼈⼯知能)のchatGPT はどのような「知能」なのでしょうか。
哲学の認識論的観点からこの問題を考えてみようと思います。
的確な回答をしてくることもあれば、まことしやかにウソをつくこともあるはなぜか。
意味を理解していないのに⾒事な回答をしうるのはなぜか。
こういった問題を論じてみます。
chatGPT は<意味>を使⽤せずに<⾔葉間の連合>の強さをもとにして、⾔語をあたかも理解したように複雑なタスクをこなすものです。
我々⼈間は<意味>を理解できなければ、⾼度なタスクは実現できない。
ちょうど、⽻根の仕組みが分からなければ⾶べないのに、ジェットエンジンを開発して、とにかく⾶ぶ機能を実現してしまった、という感じです。
物事や⾔葉の「意味」を理解するという⼈間に特有の認識様式は、いったい何であるのか。chatGTPはこれを逆照射しているのです。
しかしながら、出⼒の意味を最終判定するのは、当然のことながら⼈間の意味把握能⼒なのです。
(*イラストは画像生成AI Midjourney で生成)
出欠連絡はこちらから 6月30日(金)までにお願いします。
※キャンセルのご連絡は、お問い合わせより7月12日までにご連絡ください。
皆さまのご参加をお待ちしております!
黒崎政男先生 プロフィール
東京女子大学特任教授 1954年仙台市生まれ。東京大学文学部哲学科卒業、同大学大学院博士課程満期修了(哲学)。東京女子大学教授を経て現職。カント哲学を専門とするほか、人工知能やデジタル・テクノロジーなどについて哲学的考察を加えている。著書に『哲学者はアンドロイドの夢を見たか』『カント「純粋理性批判」入門』『哲学者クロサキの写真論』『デジタルを哲学する』『身体にきく哲学 『哲学する骨董』『哲学者クロサキの哲学超入門』など多数。
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