9月25日(水)、16名の参加者の皆さんと田中一村展(上野・東京都美術館)を訪れました。
奄美大島の田中一村記念美術館や千葉市美術館の収蔵品をはじめ個人蔵の代表作を網羅する大規模な展覧会で300点以上が展示され大変見応えのあるものでした。
生命感あふれる奄美特有の動植物を大胆に配置しつつ、よく見ると背景にその地ならではの暮らしや信仰のモチーフも織り込む構図。写実的な細部がありながらも全体としてみると幻想的でもある独特な画風に引き込まれるようでした。
紬の捺染工などをしながら生計をたて作画に没頭するに至った一村の経歴を紹介する展覧の構成。
幼少から神童と称され、一時は公募展でその実力を認められるも中央画壇と距離を置き、「軍鶏図」(『荘子』「木鶏」の賛のあるものも)を集中して描いた時期を経て、今回の展覧会の目玉「アダンの海辺」へと思想的に変遷していく様子も見て取れました。
平日にも関わらず人気の為、朝早くからの鑑賞でしたが人越しに作品をみることも多かったような印象です。
鑑賞後は場所をブラッスリーレカン上野に移しランチ。
参加された皆様と感想を交わしながらの愉しいひと時を過ごさせていただきました。
コメント