パナソニック汐留ミュージアム
「カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」
2017年11月28日(火) 29名参加
ヴァシリー・カンディンスキー(1866~1944)─抽象絵画の創始者
ジョルジュ・ルオー(1871~1958)─20世紀フランス最大の宗教画家
この二人の画家には、一体どのような接点があるのでしょうか。
色と形を軸としてカンディンスキーとルオーが共鳴するさまを探る、これが今回の企画展のテーマとなっています。
最初に学芸員さんのレクチャーがあり、カンディンスキー、ルオーといった画家の生い立ちや時代背景、それぞれの画風、お互いの影響について等の説明を受けました。その後館内展示を鑑賞しながら、要所要所で各々の作品について説明していただきました。
カンディンスキーが画家になろうと決心してからの修業時代、ドイツ表現主義をへて独自の抽象画へと変遷していった過程がとてもよくわかり、画風は大きく変わっても彼の作品には初期の段階から色への強いこだわりがあるということを、感じとることが出来ました。
カンディンスキーと交流を深めていたパウル・クレー(1879~1940)の作品、ドイツ表現主義の画家たちとお互いの関心を深めていたルオーの作品も多数展示されており、離れて活動していても影響しあっていたことが、それぞれの作品を通してうかがえました。
本展のテーマがコンパクトにしかしながら密度濃くまとめてあり、とても充実した時間を過ごすことができました。
お世話下さいましたパナソニック汐留ミュージアム様、会にご参加くださいました皆様に感謝申し上げます。