東京都庭園美術館 並河靖之七宝展
2017年3月21日(火) 37名参加
当日は朝から雨、桜の開花も間近いというのに冷たい雨の中を、皆様足を運んでくださいました。
明治時代、輸出工業品の花形として捉えられていた七宝。並河靖之は名実共に頂点を極めた七宝工芸家です。
七宝とは、金属の素地の上にガラス質の釉薬をのせて焼き、彩色を施す金属工芸ですが、並河の七宝作品を見てみると、その細密さに目を奪われます。20㎝に満たないような小さな花瓶に繊細な美しい模様が描かれていることは、今までの七宝焼きの概念が全く変わってしまうほどの驚きでした。まるで絵画のような美しさ、そこに並河の感性、美意識を感じとることができ、工芸品というよりも宝石を鑑賞しているようでした。
今回、学芸員によるレクチャーが設定できず、技法のビデオ鑑賞のみでしたが、大勢の方がご参加くださいましたことに感謝申し上げます。
次回の美術館探訪の会は7月を予定しています。
入会希望の方は twcu-yokohama@nifty.com までご連絡ください。