台風が次々と到来する今年ですが、皆様お健やかにお過ごしのことと存じます。
このたび『兼子』というドキュメンタリー映画の上映会を催しますのでご案内申し上げます。
日時:10月23日(土)午後7時より
場所:横浜 関内ホール
入場料:1000円(税込)
1997年に、さがみの会藤沢で開催しました「映画とトークの会」での『鏡のない家に光あふれ』(東京女子大学一期生で全盲の教育者・斉藤百合の激動の生涯を描いた映画)を作られた渋谷昶子(のぶこ)監督の作品です。今回はさがみの会としての行事ではありませんが、アルトの声楽家、柳宗悦婦人・柳兼子の87歳までの演奏活動、さらに92歳、死の2か月前までの後進の指導に当たられたというすばらしい生涯、および前回の映画から8年の歳月を経て、再び感性溢れる作品を演出なさった渋谷さんに脱帽して、上映のお手伝いをすることに致しました。なお、映画の中で「兼子を語る人たち」に登場する兼子の三男・柳宗玄氏は、かつて東京女子大学の史学科の講師として美術史を教えていらっしゃったそうです。ご子息たちの語られる母親像も面白いと思います。「椰子の実」「荒城の月」「早春賦」など美しい日本語の詩歌には、新たな感動が生まれました。映画は、80代の兼子の日本歌曲の演奏18曲と映像資料で歌うハバネラを主軸に、兼子の人生の軌跡を描いた構成です。何しろ元気の出る映画ですので、一人でも多くの方にご鑑賞頂きたく、ご紹介させて頂きました。当日売りもありますが、混雑も予想されますので、FAXでお申し込みくだされば、切符とちらしをお届けいたします。
(2004/10/9 UP)
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